日常生活の中で、胃や腸の調子が悪いと感じることはありませんか?食欲不振、腹痛、下痢、便秘、血便など、胃腸の不調はよくある問題です。しかし、こうした症状を放置してしまうと、思わぬ病気を見逃してしまう可能性があります。今回は、胃腸の不調を見逃さずに適切な検査を受けていただくために、知っておくべき初期症状をお伝えいたします。
胃腸の不調の初期症状とは?
胃腸の不調には、軽度なものから深刻な病気のサインまで様々な症状が現れます。以下のような症状が続く場合は、早めの検査が推奨されます。
- ・胃の痛みや胸焼け
胃酸の逆流や胃粘膜の炎症が原因で、胸焼けや胃の痛みを感じることがあります。これが繰り返し起こる場合、逆流性食道炎や胃炎、さらには胃潰瘍や胃がんの初期症状である可能性があります。
- ・食欲不振や体重減少
食事をすることで胃もたれや胃の不快感を感じる場合には、食欲が落ちることがあります。食欲不振や体重減少は、胃や腸の炎症や、腫瘍が原因で消化機能が低下している可能性もあります。
- ・便秘や下痢が続く
腸の働きが乱れると、便秘や下痢が頻繁に起こることがあります。これらの症状が長期間続く場合、大腸ポリープや大腸がんの兆候である可能性もあります。
- ・便に血が混じる(血便がある)
便に血が混じっている場合、胃または大腸の異常が考えられます。痔や裂肛の可能性もありますが、場合によっては大腸がんや消化管出血の初期症状であることもあります。
胃腸の不調が続く場合の検査
胃の不調に関する初期症状が見られた場合、適切な検査を受けることが早期発見/早期治療に繋がります。特に、胃カメラ(上部消化管内視鏡)と大腸カメラ(下部消化管内視鏡)は、胃腸の状態を詳しく確認できる重要な検査となります。
胃カメラ検査(上部消化管内視鏡検査)とは?
胃カメラ検査は、口または鼻から内視鏡を挿入し、食道、胃と一部の十二指腸の粘膜を直接観察することができる検査です。胃潰瘍、逆流性食道炎、胃がんなどの早期発見に有効な検査となります。
【胃カメラを受けるべきおすすめのタイミング】
・胃の痛みや胸焼けが頻繁に起こる
・食欲不振や体重減少が続いている
・便に血が混じっている
上記のような症状がある場合には、食道や胃の病気が原因かもしれません。
当院では、鎮静剤を用いた眠ってできる胃カメラ検査も実施しております。えづきや痛みを抑えて、患者様の負担を少しでも軽減できるように様々な工夫をしております。
大腸カメラ検査(下部消化管内視鏡検査)とは?
大腸カメラ検査は、肛門から内視鏡を挿入し、大腸全体の状態を確認する検査となります。大腸ポリープ・炎症性腸疾患・大腸がんの早期発見や早期治療が可能となります。
【大腸カメラを受けるべきおすすめのタイミング】
・下痢や便秘が続く
・便に血が混じっている
・腹部に不快感や痛みが続いている
大腸カメラ検査も鎮静剤を使うことで、眠った状態で大腸カメラ検査を受けていただくことは可能となります。鎮静剤を用いることで苦痛を最小限に抑えて検査することが可能となります。当院では、大腸ポリープが発見された場合、その場で切除することも可能です。
胃カメラと大腸カメラの重要性
胃や腸の病気は、早期発見・早期治療が非常に重要となります。初期症状の段階で適切な検査を受けることで、深刻な疾患を未然に防ぐことができます。特に、胃がんや大腸がんは、早期に発見されれば治療の成功率が高まります。
「大丈夫だろう」と放置せずに、少しでも不調を感じたら、消化器・内視鏡専門医に相談し、胃カメラや大腸カメラを検討してみてください。
【お腹のお悩み相談】
院長メッセージ
「患者様に安心と安全と笑顔をお届けしたい。」これが当院の理念です。
「苦しい胃カメラや大腸カメラは受けたくない」・「胃カメラと大腸カメラで仕事を休むこともなかなかできない」・「日々の生活に甘んじてしまい、ついつい後回しにしてしまう」と感じている患者様に向けて、安心安全な胃カメラ検査・大腸カメラ検査を実施しております。また、患者様の負担を考えて、胃カメラ検査と大腸カメラ検査も同日に受けていただくこともできます。ぜひお気軽に当院までご相談下さい。