こんにちは、練馬光が丘内科内視鏡クリニックです。
「検査前日は何を召し上がったらよいのか」とご不安に思われる患者さんも少なくないかと存じます。そのようなご質問にお応えし、この度、当院の管理栄養士が監修する内視鏡検査前日のおすすめ食事内容を、シリーズ形式でご紹介いたします。
低残渣食の重要性
残渣(ざんさ)とは、消化されずに腸管内に残る物質を指します。具体的には、食物繊維、脂肪、種子、皮などがこれに該当します。内視鏡検査前日には、腸内にこれらの残渣が残らないようにすることが極めて重要となります。残渣が残ってしまうと、内視鏡で腸管内が十分に観察できなくなる可能性がございますため、残渣が少ない低残渣食を摂っていただくことが不可欠です。
×避けていただくべき食材×
野菜全般: 食物繊維を多く含みます。
果物: 特に種子や皮が含まれるもの、消化しにくい果物は避けてください。
海藻類・きのこ類・豆類・種子類: 消化されにくく、腸管内に残りやすい食材です。
脂質の多い料理・揚げ物: 消化に時間を要します。
雑穀・玄米・パンの耳: 食物繊維が豊富です。
●推奨される食材●
内視鏡検査前日は、消化が良く、腸に残りづらい以下の食材をおすすめします。
主食: 白米、おかゆ、うどん、食パン(耳なし)
タンパク質: 鶏むね肉(皮なし)、卵、豆腐
飲み物: りんごジュース
その他: バナナ、カステラ、具なしのスープ、味噌汁
【管理栄養士おすすめレシピ:ふんわり卵のおかゆ】
消化に優しく、検査前日でも安心して召し上がれる「ふんわり卵のおかゆ」をご紹介します。
★材料★
ごはん:100g
水:200ml
白だし:大さじ1/2
醤油:小さじ1
みりん:小さじ1
卵:1個
はんぺん:1/2枚
★作り方★
①鍋にごはん、水、白だしを入れて火にかけます。
②沸騰したら弱火にし、5分ほど煮込みます。
③卵をボウルでよく溶いておきます。
④鍋に醤油、みりん、溶いた卵を加え、卵がふんわりと固まるまで火を通します。
⑤仕上げに、はんぺんをカットしてトッピングしたら完成です。
栄養成分表示(1人分)
カロリー: 約 280 kcal
タンパク質: 約 13 g
脂質: 約 7 g
炭水化物: 約 40 g
食塩相当量: 約 2.5 g
※上記の栄養成分は目安であり、使用する製品のメーカーや調理方法によって多少異なります。
引き続き、患者様が安心して内視鏡検査を受けられるよう、内視鏡検査前のレシピをご紹介してまいります。「検査前の食事について何を選べば良いか」と迷われることがないよう、美味しく、かつ準備しやすいレシピをお届けできるよう、現在準備を進めております。次回更新にもどうぞご期待ください。